今日は、明日の昨日

日々感じたことを、徒然なるままに書き連ねていき、足跡を残していきます。

映画『眠狂四郎無頼剣』を見た

2011(平成23)年1月8日(土)
 
 早朝、録画していた映画『眠狂四郎無頼剣』を見た。シリーズ第8作目らしい。

  ・監 督:三隅研次
  ・出 演:市川雷蔵 天知茂 藤村志保 工藤堅太郎
  ・制 作:1966(昭和41)年 大映京都
  ・企 画:奥田久司
  ・原 作:柴田錬三郎                     
  ・脚 本:伊藤大輔                      
  ・撮 影:牧浦地志
  ・音 楽:伊福部昭
  ・あらすじ:

 眠狂四郎は武部仙十郎から、大塩忠斎の残党が不穏な動きを企てていると聞かされた。江戸一番の油問屋弥彦屋と一文字屋が押込み強盗にあい、町辻では角兵衛獅子兄妹、女芸人勝美太夫なるものが現われ、不思議な火焔芸を披露しているが、これは大塩一味と関係があるという仙十郎の狙いだった。というのは、越後の地下水から油精製(石油)を研究した大塩忠斎・格之助父子が、その権利を一万両でゆずり貧民救済資金にしようと計画したが、義挙は商人の裏切りによって、挫折し、大塩父子が処刑されていたからだ。その帰途、狂四郎は弥彦屋お抱えの用心棒、日下部玄心の一党に襲われた勝美を救った。勝美は狂四郎の顔をみて驚いた。狂四郎と格之助が似ていたためであった。
眠狂四郎無頼剣 - goo 映画より

 音量を低くして見ていたこともあり、セリフが聞き取りにくい部分もあったが、エンディングが中途半端であったこと、事件の背景が女芸人と格之助との関係で語られるまで不明であること、「円月殺法」の殺陣の場面が少ない(無かった?)などがあり、作品としては不満な部分が残ります。

 しかし魅力は、主演の市川雷蔵はもちろんですが、相手役の天知茂の眼力に引き込まれる映画です。
 
 天知茂は、ハードボイルド形式の刑事ドラマ『非常のライセンス』(キーハンターの主題歌ではない)シリーズや、『江戸川乱歩の美女シリーズ』の明智小五郎役など「ニヒル」という言葉が最もふさわしい俳優でした。
 また、ニヒルでありながら優しい一面を持つ、という役柄が彼には多いように思います。

 この作品でも、最後の最後に、油問屋の二番目の娘との約束を眠狂四郎に託します。

江戸川乱歩シリーズ DVD-BOX 1

江戸川乱歩シリーズ DVD-BOX 1