ウルトラマンになった男(古谷 敏)=ウルトラマンだった男は、アマギ隊員だった
2010(平成22)年5年23日(日)
朝日新聞の5月5日のコラム「五線譜」に『帰ってきたぞ ウルトラマン』」として、ウルトラマンのスーツ・アクターだった古谷敏(ふるや・さとし)さんが取り上げられていた。
この記事をきっかけに、早速「ウルトラマンになった男」(古谷敏、小学館)を図書館に予約した。幸い、この記事に触発された人が少なかったのか、それともすでに古谷氏がこの本を上梓していたことは周知のことだったのか、5月9日には手元に受け取ることだできた。通勤電車の中で読んだ。
ウルトラマンの着ぐるみに入り、時には生命の危険を冒しながら、撮影に臨んでいたのは、東映15期ニューフェイスだった「古谷敏(ふるや・さとし)」さんであった。石井伊吉(毒蝮三太夫)は毒舌のイメージがあるが相談相手、仲人でもあるいい人、ウルトラマンのポーズは、古谷氏が何回となる練習し習得したもの、ウルトラマンの着ぐるみは3つあることなど、当時のことが断片的であるが、当事者の視点で書かれている。
『ウルトラセブン』終了後は、怪獣ショーのプロダクションを起こしたが、91年には廃業し、その後はビル管理会社で働くなど、苦労しただけあって「自分が大変な時でも、人にやさしくしよう、あの時(注:会社を清算したとき)、あらためて思った。」と人に感謝する言葉が随所にある。
小さい頃に見たテレビのブラウン管の向こうで活躍した出演者たちも、その時々でその人生を生きたいたことをあらためて感じる。
いつでも私にとっては、芸名でも本名でもなく、憧れた番組中の役名が彼ら、彼女らの名前であり、私の思い出でもある。
人生には思い通りにならないことも多い。それに、悲しくてやりきれないことも時に起こる。でも、みなさんに励まされ、僕は生きている、つくづくそう感じました。p262より
夢・我が人生
男のロマン 男の夢 全て叶えてくれた ウルトラマン ウルトラマンをやってよかった いつかはぼくも光の国に帰るときが来る その時は ウルトラマンが迎えに来てくれると思う うれしいね 僕の最後の夢だね 2009年12月 古谷 敏 最後のページ