今日は、明日の昨日

日々感じたことを、徒然なるままに書き連ねていき、足跡を残していきます。

また,昭和のコメディアンのひとりが亡くなる-藤田まこと-

 「てなもんや三度笠」のあんかけの時次郎から「必殺」シリーズの中村主水(もんど)まで、幅広い芸域と深みのある演技で人気を集めた俳優の藤田まこと(ふじた・まこと、本名原田眞〈はらだ・まこと〉)さんが17日午前7時25分、大動脈からの出血で死去した。76歳だった。通夜と葬儀は親族のみで行う。-asahi.com (2010.2.18)より-

 昨日,以前読んだ「日本の喜劇人」についてアップしたが,残念なことに昨日(2/18),「藤田まこと」さんが亡くなられた。  『日本の喜劇人』(中原弓彦小林信彦)では,先に亡くなられた「森繁久弥」さんの歩んだ道(コメディアンから性格俳優,ミュージカルへ)により多くの喜劇人(コメディアン)に影響を与えたとしている。  

 森繁は、二枚目半というタイプを自ら開拓したのであり、彼が念じていたことおり、<喜劇によし、悲劇によし>というユニークな役者として大成した。……が、『三等重役』から『夫婦善哉』へのチェンジが-すなわち、上質のコメディアンから性格俳優への変化があまりに鮮やかだったので、その後の日本の喜劇人の意識にとんでもない異変を起こさせたのである。

…そして、森繁の存在は、むしろ、あとからくる日本の喜劇人たちの、生理のみならず、生き方をも、ときとして、狂わせてしまったのである。

 「森繁久弥」さんの後に続いた喜劇人の中で,成功の部類に含まれる数少ない喜劇人のひとりが,「藤田まこと」さんであったと思われます。  ご冥福をお祈り申し上げます。