観光大仏・観音さんから,景観・環境を考えた
宮城県仙台市にも「仙台大観音」があります。まさに,バルブ絶頂期に,地元の土地開発業者が,ホテル,ゴルフ場とセットで建立したものです。
従前は,NHK仙台放送局の屋上カメラから,北正方向の泉ヶ岳の情景を天気予報のバックで流していましたが,この大観音建立後は,この方向の映像を放映することがなくなりました。
現在,真言宗智山派(京都・東山七条)の末寺,新界山大観密寺として管理・運営されています。
なお,この宗教法人のホームページによれば,「仙台大観音は仙台駅の正面を向いて」おり,「観音像の全長は発展する仙台市制100周年を記念してその高さを100メートルとし、21世紀の繁栄を願って地下を21メートルとしました。」そうです。
そうした中,2月12日には,景観の観点から,『「芦屋の景観にふさわしくない」 市がマンション計画不認定に」』(mns 産経ニュース)というニュースもありました。
景観を地域住民のみならず日本国民の公共財産として捉えた場合,周囲の風景や住環境との調和を計れない建築物や建造物は,今後は数少なくなっていくのでしょうか。