「脱・金融大恐慌1993-2008」(松藤民輔)
「脱・金融大恐慌1993-2008」(著者:松藤民輔、発行:講談社 2008年4月)を読んだ。
1993(平成5)年12月に刊行された『脱・金融大恐慌』(かんき出版)を復刻し、改題のうえ、書き下ろし原稿を加えたもの。原則として発出時の記述はそのまま活かし、その後の時間・状況の変化を加味して注釈を加えたもの、という。
今読むと、その後に起こる株の暴落、金融破綻の到来を予想したコメントが散見されるが、その後に起こったことの流れを、同時代で見聞きして知っているからか。また、円が基軸通貨とならずに(なれずに?)、この15年が経過したからか、1993年から数年の出来事の理解には役だったと思う。現在、世界で起こりつつある危機を理解するヒントがあるのだ。 15年前の出来事は、いわば「すでに起こった未来」でもあるのだ。(同書「すでに起こった未来ー復刻新版刊行にあたって」より
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