ゆうパックの遅配混乱
平成22(2010)年7月9日(金)
次々と、遅配やその混乱ぶりが明らかになってきます。早期の信頼回復に向けた取り組みに期待します。
個人の自宅まで荷物を確実に、そして指定時間に正確に届けることは、今や当たり前。ヤマト運輸(宅急便)も佐川急便(飛脚宅配便)も、ネットで注文した商品を自宅まで届けてくれます。
最近の一連のゆうパックの遅配混乱の背景には、報道を見る限りでは、中元商品などの荷物取扱量が増加するこの時期の統合・吸収するための準備・体制整備に最大の要因があったように見受けられます。
「どのような時代であっても、経営者に必要なことは倫理観であり、利用者に対する使命感であると確信している。」とは、宅配便を開発して故・小倉昌男氏の『経営学』のあとがきにあることがです。
今回の失敗を教訓に、ゆうパックの規模拡大だけではなく、宅配事業における第3の勢力として、上位2社の経営を脅かすような、利用者にとって満足度の高いサービス開発に務めていただくよう期待します。そして、宅配便の分野において、適正な競争・緊張関係の中で、よりベネフィットのあるサービスの提供に期待します。
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