緊縮財政と通貨安ではユーロ圏を救えない 2010.06.01(Tue) Financial Times
2010(平成22)年6月2日(水)
ユーロ圏の先行きに対しては、楽観的な見方をしたいものの、、現在の状況では先行きが厳しいことも覚悟しなければなりません。
この記事を要約すると、次のようになります。
(要旨)
・景気回復の道半ばでの緊縮財政は、その足取りを遅らせる。
・ユーロ圏内の南欧諸国の競争力の回復までのユーロ安は進まない。
極端なユーロ安は、ドイツの経常黒字のさらなる増加-不均衡の拡大
ユーロ圏全体の経常収支が小幅な赤字から大幅な黒字への転換-世界経済の不均衡の悪化
・総額7500億ユーロの金融支援パッケージに対して、未だにくすぶる疑念-制御できない例外的な事象によるものか?
・投機目的の取引が今回の危機の原因(あるいは引き金)になったとする考え方・対応では、枠組みの改革のチャンスを逃してしまう。
ユーロ圏の再建に対して、示唆に富んだ指摘でしょう。