当面の世界危機は回避されました
2010(平成22)年5月3日(月・憲法記念日)
昨年10月の財政危機の表面化から半年で、ギリシャの支援計画がまとまりました。
この承認に先立ち、ギリシャ政府は約300億ユーロ(約3兆7千億円)規模の財政再建策を閣議決定しています。
この協調融資の決定で、当面の世界危機は回避されました。
ギリシャの危機は、ユーロの中の一国の問題ではなく、仮に破綻した場合には、ユーロ導入国や世界に影響を及すことが懸念されていたものです。
(最悪のシナリオ:20100503朝日新聞1面を参考)
・ギリシャが破綻 → ユーロ導入国(ユーロ圏)の財政状況が悪い国々に伝播
例)アイルランド、スペイン、イタリア、ポルトガル
→ 統一通貨ユーロの信用急落!?
注)欧州単一通貨ユーロの発足=1999(平成11)年
・ギリシャが破綻 → ヨーロッパ中の銀行・金融機関の経営に激震(影響)
→ 世界金融危機の再来!?
当面の危機が回避されただけであり、第二、第三のギリシャ(=財政破綻)が発生した場合の対応が気がかりです。
上記のブログを書いた後に、このようなニュースを始め、ギリシャの財政危機・破綻を契機とした金融不安を危惧するニュースがでています。
焦点:ユーロ圏債務危機拡大の引き金となりかねない多くの要因 - ロイター
[パリ 5日 ロイター] 欧州では数カ月、ことによると数週間以内に債務危機がギリシャから他国へと飛び火し、さらに多くの国が市場へのアクセスを閉ざされて、裕福な国や欧州中央銀行(ECB)による新たな緊急措置に頼らざるを得なくなる可能性がある。[2010年5月6日16時29分]
そして現在(5月7日午前3時30分現在)、為替相場では、急激な円高が進行中です。
特に、ユーロ/円では、113.37~113.41円(前日比 -6.97円 03:24現在)の状況です。